自力で勉強法を確立し、実行し、信じられない速度で成績をあげ合格し
塾まで立ち上げるのは並の人間にできることではない。
早稲田に受かった事も、道塾を作った事もとてもすばらしい事だと思うし、尊敬もしている
だがそれだけで満足しているようにしか思えてならない。
さんざん偉そうな事を言ってしまって申し訳ないがこれが本音だ
俺のような塾生を増やさないようにしてくれる事を切に願う。
先日の道塾スタッフ会議の中で、指導スタッフの一人が2ちゃんねるの書き込みについて触れ、「この書き込みは読んでおくべきだ」という発言をした。言われて2ちゃんねるの道塾について語られたスレッドを覗いてみた。ほとんどがごく少数の固定メンバーによる根拠のない恣意的な中傷だった。だが、その中でスタッフが指摘した部分は現実の元塾生の言葉だろうと僕は思った。
端的に言って、これは明らかな指導スタッフ側の過ちであり、僕らが最もしてはならないことだ。僕は書き手の元塾生に対して非常に申し訳ないという気持ちを抱いた。道塾に希望を持ち、しかし裏切られたという想いは一生消えないだろう。確証はないが、おそらく彼は僕と一度話したことがあり、その悩みを打ち明けてくれもした塾生だと思う。
僕がいちばん残念に思うのは、指導スタッフが参考書のタイトルを間違ったといったような「ミス」ではない。もちろんそれは反省し、徹底して改善すべきだけれど、どんなに気をつけても「ミス」は生まれてしまう。でも、そうした「ミス」を謝らず、自分を守るためにとぼけるようなことは許されない。それは受験生への誠実さを最も欠いた行為だからだ。
「俺のような塾生を増やさないようにしてくれる事を切に願う」という叫びを生まざるを得ない状況に追いやった責任は、すべて僕にある。それは一人の若者が抱きかけた希望の芽を摘み取ったのと等しく、反省してもしきれるものではない。
ただ、当たり前のことだけれど、僕は未熟な人間であり、道塾もまた発展途上の塾だ。350人を超える塾生がいる中で、今後も似たようなことが絶対に起こらないなんて事は言えない。
でも、だからこそ、その中でできる限りのことをやっていく。一人でも多くの塾生に「道塾に入ってよかった」と言ってもらえるよう、最大限の努力をしていく。それだけは彼に誓うことができる。
幸いにも道塾には「この書き込みは読んでおくべきだ」と言う勇気のあるスタッフがいた。指導スタッフとしての意識が甘くなっているかもしれないという危機感のもと、それを改善するためにネットで叫ばれた塾生の声に耳を傾けるべきだという発言だった。
道塾で指導するスタッフは、全員が彼のように塾生に心から寄り添おうとする心を持ち続けてほしいと僕は願っている。スタッフ一人ひとりが少しずつその想いを強めていけば、道塾全体が成長し、今より遙かに理想の状態へ近づくことができるから。
日々の慌ただしい指導の中で、時には脇に追いやってしまうこともあるかもしれない。でも、僕らは彼らの人生を背負っているのだ。指導する塾生に対して、世界中の誰よりも寄り添っているという自負を持てる指導をし続けたいと思う。
それができれば、すべての受験が終わった後に、きっと「あなたに学べて良かった」と言ってもらえると思う。僕の経験上だけれど、その言葉より嬉しいことは人生においてそう多くはない。
多くの人間の未来を背負うというのは、想像以上のプレッシャーを感じるものだ。でも、それが大きければ大きいほど、それを乗り越えた時の喜びも大きい。そのために、今日も指導を精一杯やっていきたいし、すべてのスタッフがそれをできるように僕は力を尽くす。
PS.もしあの書き込みをした元塾生が読んでいるのなら、個人的にでも返事をくれると嬉しい。もし道塾で学び直そうと思うのなら今からでも指導をやり直す。きっと意味はあると思う。もしそれが不要なのであれば、自分のやり方で合格できることを陰ながら祈っている。
3,いくつかの争点へ
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