2009年1月2日

「午後2時のビール」 2008年 エントリー10選

1月10日 2008年を迎えて
3月7日 まだ見ぬ早大生へ
3月16日 天国に一番近い島
4月19日 声をあげよう
4月25日 ちいさく握りしめる
5月26日 手に入れるために捨てるもの
8月31日 嵐の向こうへ
9月16日 オリンピックと敬老の日
11月25日 適切な大きさの問題(まとめ)
12月14日 シュンポシオン横浜 第一部 青年の主張 「絶望の淵でこそ『大人の流儀』を」 

 「このまま2008年の間に100エントリーくらい書ければ理想的だ」と書いた『50Entry』から半年足らず。結局、その時の3倍を超えるエントリー数に達した。「5行日記」すら続かない僕が、よく書いたと我ながら思う。

 が、年末に飲んだ旧友からは「最近blogがおとなしいんじゃないか」というようなことを指摘された。そりゃ、こんなものを書いてた時期から比べたら、たしかに大人しくなった。読んでくれる人が増えた分だけ書けなくなったこともある。でも僕なりにギリギリのラインで勝負してるのは変わらない。それが「大人しくなった」のならば、僕の生き方がその程度のものに成り下がったということだろう。それは読者の判断に委ねたい。

 僕が読者の心の中に生み出したいもの。ひとつは生きる勇気や希望だ。そして、もうひとつはその対極にあるものだ。僕らは希望や勇気を持ちたいと願うけれども、現実にはその正反対のものばかりを見せつけられる。その間で揺れ動き続けるのが生きるということだ。生身の生きる人間、それを書き残していくのがこのblogを続ける一番の意味だと僕は思っている。

 僕は小説家じゃないから想像力では書かない。だから僕の生み出す文章は、僕がどれだけの「生」を送るかにかかっている。過去を懐かしむこともあるし、未来への推進力をつけようとすることもあるが、僕が生きた現実の瞬間の積み重ね、それが僕の書ける文章のすべてだ。

 そうして綴られた文章は、いわば僕の分身だ。その分身が、去年よりも今年の方が読み応えがあるように、日々を生きていきたいと思う。