2009年1月25日

一人でいること

 毎週日曜は長文を書こうと決めて書きはじめたものの、まとまらないまま12時を回りそうなので、別の話を。

 昨日、ちょっとした用があって昔住んでいた場所(中野)に行った。大学の脇に越してから来ることはなかったから、もう4,5年ぶりになる。大学一年の頃から二年の五月頃まで過ごした場所だ。

 駅から少し歩くので大学からだと30分くらいかかるのだが、友人が泊まりにくることも多かった。こんな僻地にある四畳半の狭い部屋まで、よく遊びにきてくれたものだと思う。わずか1年足らずだったが、夢に見た大学生活の一年目を送った部屋で、思い出がたくさん刻まれている。

 思い出したのは、インフルエンザにかかって近くの内科までひとりで行ったこと。薬をもらってフウフウ言いながら寝込んだのだが、あの時ほど一人暮らしの辛さを実感したことはない。親元を離れるのは慣れているのだが、一人で暮らすのははじめてで、孤独という感覚をはじめて味わった。そういえば、生まれてはじめてタバコをくわえたのもこのマンションのベランダだった。

 あの頃と比べると、今はどこに行っても人がいる。それは孤独を紛らわせてくれる一方で、「一人でいたい時は一人でいたい」という欲求の強い僕にとっては落ち着かない原因にもなる。だから最近はどこでどうやって一人の時間を作り出すかを考えることが多い。それはとても贅沢な悩みだとは思うのだけれども…。