2008年10月19日

走ること、考えること。(1/2)

 「どんな仕事が向いてるか自己分析を…」 就活がはじまるこの時期になるとよく耳にするセリフだ。あるいは、「今は忙しすぎて考える時間がなくって…」 早稲田祭の前あたりの1年生からはこんなセリフも聞こえてくる。

 僕は大学3年まで、走らずに考えてきた。大学4年から、考えずに走り続けてきた。考え続けた後、走り続けたということになる。このことを後悔しているわけではないが、振り返ればもっとスピードを上げることはできたと思う。

 僕がしてこなかったのは、走りながら考えるということ。

 立ち止まらないこと。頭を止めないこと。この二つを同時に成し遂げたいなら、考えながら走り続ける以外に方法はないんだ。どちらかで手を抜けばその分だけ、スピードが落ちるか方向を誤るかしてしまう。

 だいたいの方角が見えたらすぐに走りだす。それから自分のフォームを意識し、修正しながら、道の行く先を考え、標識を見て、障害を乗り越え、走り続ける。これをただひたすらに繰り返していくことが、自分が進むべき近づく、もっとも手っ取り早い方法だと最近は思う。


 【フォト】 塩原先生と、教え子@道塾オフィス。