2010年1月14日

ブログを書くことの効用

ブログというのはパソコンに向かってから「さて何を書こうか」と考えても簡単には書けない。エピソードだけで面白い大事件が毎日起こるわけはないからだ。単純化すれば、僕の毎日は歩いて5分の家と道塾との往復でしかない。

どんな人であれ、その人が生きる世界はその人にとって平凡な日常に過ぎない。でも、そこから非日常を掬い出すことができれば世界の相貌はだいぶ変わる。ブログは、そのために「ちょっとした気づき」を表現し続ける場なのだと思う。

ブログを書くという行為が生活の一部となることで、歩いている時も、本を読んでいる時も、人と話している時も、ブログへ結びつけるというのを前提とした思考ができる。アウトプットの場がひとつあるだけで、インプットへの緊張感は飛躍的に高まるのだ。

さらに言えば、僕はかなり忘れっぽい性格なのだけれど、ブログを書いていることでその時々の思考や感覚を留めておくことができる。時を経て読み返すことで、「結構いいこと考えてたけど、いまは失いがちだなぁ」なんて思って気を引き締めることができる。

そして何より、こうやって朝からブログを書くと気持ちがいい。予定通りに起きられないと朝からげんなりしてしまうように、ブログを習慣づけると気持ち良く一日をはじめられる。このささやかな達成感。それがブログを病みつきにさせる理由のひとつなのだと思う。

久しぶりにブログを書きはじめて(できるだけ力を入れないように書いているのだけれど)、いかに自分がブログを愛していたのかを再確認している。