2008年9月29日
僕の大学生活前半期において文字通り「すべて」だったサークル、早大政友会の幹事交代式が行われた。式には参加できなかったが、その後の1次会にだけ顔を出させてもらった。もう引退して丸3年が経つが、僕は年甲斐もなく参加させてもらった。
引退した第48代政友会幹事長(庄司が45代だから時が経つのは早い…)の関口草とは、結局あまり深い付き合いをできなかった。ただ最後にスティーブ・ジョブズの話をしたらしい。聞けなかったのが残念だ。まぁ僕がファンだった鎌ちゃんを持って行くくらいだから、きっといい幹事長だったのだと結論づけた。笑 引退した彼らが、どういう一歩を踏み出すかが楽しみだ。
僕が2年前に書いた、 「先輩後輩がなくなる日」というエントリーがある。もしこれを政友会の1,2年生が読んでいるのならば、こういうこと言ってたおっさんがいたぜ、って仲間達に伝えてもらえれば何より。そして、同じことを3,4年生にも伝えたい。政友会は、伝統的に先輩と後輩のつながりを活かしきれてない気がするから(みんな遠慮し過ぎなんだよ)。
政友会の新しい幹事長は小林豊明という2年生だった。僕が彼の幹事長としての考えを知ったのは、ほんの数日前。新しい幹事長が決まり、それと同時に届いた一通の会内メーリングリストにおいてだった。
「こんにちは。この度、政友会の第49代幹事長を務めさせて頂くことになりました文化構想学部2年の小林豊明と申します。今回私が幹事長として目指すのは「みんなが笑って過ごせるサークル」です。みんなが笑って過ごせるサークル、やりたいことをなんでもできるサークル、誇りを持てるサークルを実現できるよう骨身を惜しみません。後輩、同輩には度々迷惑をかけ、諸先輩方にはまだまだ及びませんが、会員の皆様が政友会員でよかったと思えるよう、誠心誠意頑張りますので、どうかよろしくお願い致します!!」
正直に言えば、僕は「みんなが笑って過ごせるサークル」に魅力を感じない。何か違うんじゃないかな思い、と僕は就任早々の幹事長に下手するとケチをつけかねないなと思いながら参加していた。場も落ち着いたところで、何人かの一年生を交えて話しはじめた。
政治サークルというと雄弁会が思い浮かべられる。僕がいた頃には、保守としての雄弁会に対する、革新としての政友会という趣が(すくなくとも僕の中には)あった。今や政友会は日本一の政治サークルと言えるだろう。定性的なものは測りにくいが、サークル員の数という定量的な部分においては間違いない。
だからこそ、僕はそこに甘んじてほしくなかった。それは常々思ってきたことだった。政友会は僕の二代上、三代上の人が中興の祖として引っ張り、僕の上の代から急速に勢いを増したサークルだった。そこには確かに、主流ではないことによる息づかいがあった。その熱を忘れて欲しくないというのが、僕の本音なのかもしれない。
それを直球でぶつけた。「みんなが笑って過ごせるサークル」と言った新しい幹事長に、それは甘いんじゃないかってことを伝えてみた。彼は一歩もひるむことなく、僕に真っ向から意見を返してきた。僕が語ると、彼は自分の価値観を語っていた。そして後輩の一年生に向けて、僕に真っ向から意見を言うくらいになってほしい、と言っていた。その上で「みんなが笑って過ごせ」、その結果として「誇りを持てるサークル」になってほしいと。
100人規模の大所帯ともなると、利益でつながれているわけではないサークルという集団は、まとめるのが大変だ。ましてや政友会は多くの他サークルのように明確なゴールがあるわけでもない。「政治サークル」という曖昧な概念と、「人の魅力」といったこれまた分かりにくい価値とで、仲間をつなぎ止めるしかない。
でも、彼のような幹事長ならば、同期や後輩がついてくるだろうなと思った。本気でコミュニケーションを求めている人に、人はついてくるものだ。僕も、僕より一回り若いはずの彼と話していて、学ぶところがたくさんあった。これは、ものすごく嬉しい誤算だった。次に政友会に行くのが楽しみになった。
政友会は、日本一の政治サークルだ。そして、それは日本のトップエリートということになる。その言葉に負けぬよう、日本を率いていける集団となる覚悟で、本気で突っ走ってほしいと思う。引退した前幹事長、関口草が最後に後輩へ向けて語っていた。「可能性は無限にある」。本当にその通りだ。その言葉の意味に、過去を振り返る前に気づいてほしいと思い、僕はこんな文章を書いている。
100人のトップエリートが本気になれば、日本をリアルに少しは動かしていける。それだけの力を担っていることを忘れずに、学生という枠に甘んじずに、頑張ってほしいと思う。昨夜は、それにちょっと期待できた、とても楽しい夜だった。こんな年寄りを苦い顔をせずに迎えてくれた素敵な後輩達に、感謝。
【フォト】 第48代幹事長、関口草と。1年間、本当におつかれさま…!
政友会、第49代の幹事長
僕の大学生活前半期において文字通り「すべて」だったサークル、早大政友会の幹事交代式が行われた。式には参加できなかったが、その後の1次会にだけ顔を出させてもらった。もう引退して丸3年が経つが、僕は年甲斐もなく参加させてもらった。
引退した第48代政友会幹事長(庄司が45代だから時が経つのは早い…)の関口草とは、結局あまり深い付き合いをできなかった。ただ最後にスティーブ・ジョブズの話をしたらしい。聞けなかったのが残念だ。まぁ僕がファンだった鎌ちゃんを持って行くくらいだから、きっといい幹事長だったのだと結論づけた。笑 引退した彼らが、どういう一歩を踏み出すかが楽しみだ。
僕が2年前に書いた、 「先輩後輩がなくなる日」というエントリーがある。もしこれを政友会の1,2年生が読んでいるのならば、こういうこと言ってたおっさんがいたぜ、って仲間達に伝えてもらえれば何より。そして、同じことを3,4年生にも伝えたい。政友会は、伝統的に先輩と後輩のつながりを活かしきれてない気がするから(みんな遠慮し過ぎなんだよ)。
政友会の新しい幹事長は小林豊明という2年生だった。僕が彼の幹事長としての考えを知ったのは、ほんの数日前。新しい幹事長が決まり、それと同時に届いた一通の会内メーリングリストにおいてだった。
「こんにちは。この度、政友会の第49代幹事長を務めさせて頂くことになりました文化構想学部2年の小林豊明と申します。今回私が幹事長として目指すのは「みんなが笑って過ごせるサークル」です。みんなが笑って過ごせるサークル、やりたいことをなんでもできるサークル、誇りを持てるサークルを実現できるよう骨身を惜しみません。後輩、同輩には度々迷惑をかけ、諸先輩方にはまだまだ及びませんが、会員の皆様が政友会員でよかったと思えるよう、誠心誠意頑張りますので、どうかよろしくお願い致します!!」
正直に言えば、僕は「みんなが笑って過ごせるサークル」に魅力を感じない。何か違うんじゃないかな思い、と僕は就任早々の幹事長に下手するとケチをつけかねないなと思いながら参加していた。場も落ち着いたところで、何人かの一年生を交えて話しはじめた。
政治サークルというと雄弁会が思い浮かべられる。僕がいた頃には、保守としての雄弁会に対する、革新としての政友会という趣が(すくなくとも僕の中には)あった。今や政友会は日本一の政治サークルと言えるだろう。定性的なものは測りにくいが、サークル員の数という定量的な部分においては間違いない。
だからこそ、僕はそこに甘んじてほしくなかった。それは常々思ってきたことだった。政友会は僕の二代上、三代上の人が中興の祖として引っ張り、僕の上の代から急速に勢いを増したサークルだった。そこには確かに、主流ではないことによる息づかいがあった。その熱を忘れて欲しくないというのが、僕の本音なのかもしれない。
それを直球でぶつけた。「みんなが笑って過ごせるサークル」と言った新しい幹事長に、それは甘いんじゃないかってことを伝えてみた。彼は一歩もひるむことなく、僕に真っ向から意見を返してきた。僕が語ると、彼は自分の価値観を語っていた。そして後輩の一年生に向けて、僕に真っ向から意見を言うくらいになってほしい、と言っていた。その上で「みんなが笑って過ごせ」、その結果として「誇りを持てるサークル」になってほしいと。
100人規模の大所帯ともなると、利益でつながれているわけではないサークルという集団は、まとめるのが大変だ。ましてや政友会は多くの他サークルのように明確なゴールがあるわけでもない。「政治サークル」という曖昧な概念と、「人の魅力」といったこれまた分かりにくい価値とで、仲間をつなぎ止めるしかない。
でも、彼のような幹事長ならば、同期や後輩がついてくるだろうなと思った。本気でコミュニケーションを求めている人に、人はついてくるものだ。僕も、僕より一回り若いはずの彼と話していて、学ぶところがたくさんあった。これは、ものすごく嬉しい誤算だった。次に政友会に行くのが楽しみになった。
政友会は、日本一の政治サークルだ。そして、それは日本のトップエリートということになる。その言葉に負けぬよう、日本を率いていける集団となる覚悟で、本気で突っ走ってほしいと思う。引退した前幹事長、関口草が最後に後輩へ向けて語っていた。「可能性は無限にある」。本当にその通りだ。その言葉の意味に、過去を振り返る前に気づいてほしいと思い、僕はこんな文章を書いている。
100人のトップエリートが本気になれば、日本をリアルに少しは動かしていける。それだけの力を担っていることを忘れずに、学生という枠に甘んじずに、頑張ってほしいと思う。昨夜は、それにちょっと期待できた、とても楽しい夜だった。こんな年寄りを苦い顔をせずに迎えてくれた素敵な後輩達に、感謝。
【フォト】 第48代幹事長、関口草と。1年間、本当におつかれさま…!
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