2008年12月15日

シュンポシオン横浜 第二部 一次会 点と繋がって線となり、やがて模様を描くだろう

 僕は立食パーティーをはじめとして、「さあ、じゃあ皆さん自由に話してください」という場は苦手だ。「コイツとは話したい」というのがあれば迷わず声をかけるが、とっかかりがないと話しかけようがない。だから端のほうでひとりビールを飲んでいることも多いのだけれど、この日は僕が「青年の主張」をしていたのもあり、何人もの人が声をかけてくれた。嬉しくてたくさんの話をし、また聞かせてもらった。

 出会ったことのない人たちが集まる場にいくといつも、「この場を離れたら二度と会わない人がいるんだろうな」と寂しさを覚える。でも、今回は違った。多くの人はblogで自己主張をしていて、もっと知りたいと思えば過去の投稿を遡ればいい。連絡をとろうと思えばすぐに取ることができる。実際、終わってから声をかけてくれた人がいる。このblogのタイトル横に表示されている「ビールマーク」もそうした小さな声かけの一つだと思ってる。

 mixiでもblogでもつながっていない人は、1年も経てば自分の生活圏外の人となり、何をやっているか曖昧なまま、二度と交わることがないのが普通だ。だが、「青年の主張」で脇くん(id:Waki)が言っていたように、人は思わぬところでつながることがある。「点」たる僕らは場所によって違うものを見ているが、それを伸ばせばとどこかで交わって線となる。そのために必要なのは、自分の様々な側面を表現し続けること。

 現実の場ではとっかかりが見えにくいから自分を表現し続けるのは難しい。仮にあったとしても、相手が表現してばかりだと耳をふさぎたくもなる。でも、 blogで文章を残しておけば、気になった時に、興味のありそうな部分にだけ目を通し、その感想を伝えることができる。そこから何かが生まれる可能性は決して小さくない。blogという自己表現のツールを持っていることは、人と人とをここまで近づけ、つなげてくれるものなのだと実感できた。

 それと同時に、全部でわずか数時間、一人当たりで言えば数分間にせよ、直接会って話すことの素晴らしさも感じた。出会って話した人のblogを覗くと、今まではモノクロの文章に過ぎなかったものが、色と温度をもった手触りあるものになったように感じる。するとそのblogから受け取れるものが違ってくるのだ。わずか数時間の出会いなのに、たくさんの点とつながることのできた素敵な時間だった。「点」と「点」とが思わぬ形で結びついて線となり、いつか素敵な模様を描けるように、今後もblogを書き続けていく。