
大学4年までは暇で仕方なかったので、時間を潰しによく美術館へ行った。すくなくとも月に1回は行っていたが、その中で岡本太郎に出会ったのは意外と少なくて、たしか国立近代美術館(の常設展のすみっこ)と青山にある岡本太郎記念館くらいだったと思う。
これまで、本の中で語る岡本太郎と比べて、作品からは言葉ほどのエネルギーを感じることはなかった。銀座のソニービル近くにミニ太陽の塔みたいなのが立っているが、あれを見るたびにノーセンスだと思ってきた。岡本太郎の作品への期待が薄らいでいて、だから『明日の神話』が騒がれた頃も観に行こうと思わなかったのだろう。
でも、観に行かなくて正解だった。感動を求めて美術館や世界遺産に行くのではなく、日常の中にいきなり踏み込んできて、岡本太郎のエネルギーが直球でぶつかってくるような、突然の出会い。こんな経験は、滅多にできるもんじゃない。それではじめて気がつくこともある。
やっぱり、岡本太郎はホンモノだった。

絵を見て心が動かされたのは久しぶり。まぁ「絵」と言うはあまりにスケールが大きくて、心が動かされたというよりも鷲掴みにされたと言う方が近いが、おかげでその後の街並みがいつもと違って見えたし、テンションも高まった。
ヘビーな鬱状態だった1月に比べて、2月はいい調子。感覚も、思考も、すべてが研ぎ澄まされていくのが分かる。こういう時は芸術に感動できるし、ひらめきが降ってくるし、未来を実現するもののように思い描くことができる。毎日が「爆発」している。
このまま2,3月は過去にないスピードで加速していくよ。
リンク 明日の神話 再生プロジェクト(@ほぼ日)
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