2009年2月27日

さくら

 東京は、昼に雪がちらついた。

 神田川沿いに立つ冬枯れの桜をよく見れば、枝の先にはたしかな芽吹きが。


 サクラサク。

 最近の合格通知はディスプレイの数字か野暮な録音の音声だが、一昔前は、そうした風流な電報で報されることもあったらしい。


 早稲田の正門へ続く道には、新入生を待ち侘びるかのように早咲きの桜が花をつけていた。


 僕らはまだ花の芽。咲くのはずっと先だろう。

 長い冬が続くのかもしれない。

 それでも。

 やってくる季節に心躍らせている自分がいる。それも、自分だけでなく、仲間たちも。

 すてきな春に、なりそうだ。