2008年11月12日

原さんの授業で

 僕が大学で一番お世話になった教授、原さんの授業でまた語った。結局、もぐりはじめて3年目、一度も科目登録をしていない。ちゃんと申請していたら12単位分になるはずの出席率。いや待てよ。関わり方なら3倍くらいの単位をもらってもいいくらいコミットしてるはず。そしたら卒業もできたかもな・・・。

 そんなことを思いながら、「たぶん、これがこの授業の壇上で語る最後になると思う」という前置きをつけて僕は語りはじめた。この日、僕はあまり考えることなくあの場に立った。考えると感情が乗らないことは分かっていたから、意識的に考えなしに立ったと言ってもいいと思う。

 僕は、難しいこと、かっこいいは何一つ言えなかった。いつもの、僕が感じてきたこと、思っていることを、そのまま言っただけだった。

 中高時代は十分に楽しくはなかったということ。大学時代、出会った人に恵まれたということ。そのひとつの理由には「自ら一歩を踏み出す」のを学んだこと。それを強力に後押ししてくれたのがこの授業だということ。そうしたことに感謝しているし、それを人に伝えていきたいということ・・・・・・。

 本当に二度と壇上に立たないのかは分からない。どちらかといえば、再びあそこで語ることがある気もしている。でも、すくなくとも今日が僕にとっての一つの節目であったことは確かだ。事実、あんな短い語りに随分多くの人が反応してくれた。

 たぶん、それだけ僕の本質的な部分なのだろうと思う。そのことを、多くの人の前で語ることができ、そのことに共感してくれる人がいること。それが僕の大学時代の財産だ。

 もうあの映画みたいな大学時代に戻ることはないだろう。でも、後悔することは何一つとしてない。僕の学生生活は、胸を張って最高のものだったと言える。そして、僕はまた新たなステージへと進んでいく・・・。


 【フォト】 ジョン&大坂くん@持田。ここ、第二八愛ビルと何も変わってない気がする・・・・・・。